役員はひとまず、その人たちにやってもらえばいいのです。役員に欠員が出ても、人の生死には関わりがありませんが、あなたが働かないと、あなたの子供さんたちは大変なことになります。優先順位は明白です。
だからあなたは胸を張って堂々と、役員ができない立場を貫けばいいのです。今は無理ですがいつか、何かの役員を引き受けられる年が来たら頑張りますと、伝えておくだけでいいのです。子供さんにも、それはちっとも可哀想なことではないと、教えましょう。
コンプレックスを抱いてはいけない
また家庭状況から個人情報まで、筒抜けであるご近所に、息苦しさを感じておられるようです。これは主に、あなたが二人の子供さんを連れて、離婚してご実家に戻られている状況を指しておられるものと推察します。この状況に、あなたはコンプレックスを抱いておられるのではないか、だから他人の目が気になるのではないかと感じました。
離婚は自慢することではありませんが、コンプレックスを抱いたり、他人様に知られてはいけない秘め事でもありません。やむなく離婚に至った境遇をポディティブに受け止め、そのお立場を学校や近所で、精神的にオープンにすることを心がけましょう。
あなたが思っているほど、他人はいつもあなたのことを見ているわけではありません。もし詮索されたとしても、あなたが「珍しくない母子と祖父母がいる家庭ですが、それ以外は何も変わったところがない家庭」という気持ちでいれば、気にならないのではないでしょうか。
私は、4人の子供の入学から卒業まで13年間もお世話になった小学校で、最後の1年を除き、一切の学校と地域の役員を辞退していました。「あなただけが忙しいのではない、専業主婦だっていそがしい」と文句を言われるのは、毎年春の恒例行事のようなものでした。そこで引き受ければ、私のお株は上がったでしょうが、できないものはできません。
そういえば私は、陰でどんな風にいわれているかを、気にしたこともありませんでした。きっと何か耳に入れば、ごめんなさいとだけ謝って、くよくよはしなかったと思います。生活や育児は待ったなしで、世間の風評に振り向く間もない時期でした。
それに私がやっている仕事の中でどれ一つ、役員を引き受けるために削れるものがなかったのです。それに加えて、どれかを削って引き受けるほど、なくてはならない役員の仕事はありませんでした。生活を犠牲にして役員を引き受けるのは、本末転倒です。
私は、ママ友もほとんどいませんでしたので、情報不足で子供に悪いことをしていると反省することは、ときどきありました。けれども子供がかわいそうだと思ったことは一度もありません。母親だってスーパーマンではありませんから、一生懸命生活を営み育児する中では、100点満点を目指してもできないことが一杯出てきます。そこは家族は一蓮托生と割り切り、悲劇に仕立てることは想像もしませんでした。母親のマイナス思考は、子供さんにもよくありませんよ。
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