「何したいかわからない」石丸新党の最終的な狙い 既存メディアとの対決に"落とし穴"も

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

さらに、最終的な石丸氏の狙いは「次期都知事選での勝利」とみられるだけに、小池百合子知事と、小池都政を直接、間接で支える地域政党・都民ファーストの会(都民ファ)や公明、自民両党の都連幹部らは今後、「それぞれの立場での“石丸潰し”に腐心する構え」(自民都連幹部)。このため、「石丸新党の都議選挑戦の成否が、夏以降の政局展開を占うカギ」(政治ジャーナリスト)となることは間違いなさそうだ。

唯一のルールは「2期8年」の多選制限

石丸氏は15日の記者会見で、「今後、公募で候補者を募り、適格者を選んで全42選挙区での擁立を目指す」と明言。併せて、立ち上げた地域政党「再生の道」について「『日本がまずい』、『なんとかしなければいけない』という思いから、日本をよみがえらせるという意味を込めて『再生』とした。広く国民の政治参加を促し、それぞれの自治体の自主性や自立性を高め地域の活性化を進めていく」と力説した上で、「党の唯一のルールとして多選制限を設け、2期8年を都議会議員としての上限にする」ことなどを打ち出した。

石丸氏は広島県安芸高田市出身の42歳。京都大学卒業後、今の三菱UFJ銀行勤務を経て2020年、地元・安芸高田市長選挙に出馬し初当選。市長就任後には、市議会の最大会派との対立なども含め、SNSでの積極的発信で注目を集め、任期途中で辞職して昨夏の都知事選に出馬、立憲民主党が「小池氏打倒の唯一の切り札」として擁立した蓮舫前参院議員を大きく超え、小池氏に次ぐ165万票余を獲得して、中央政界にも衝撃を与えた人物だ。

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事