秀逸な「吉沢亮の謝罪文」中居正広と明暗分けた差 トラブルの深刻さは異なるものの…何が違った?

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謝罪や弁明を行う場合、「誰に対して、何を言うべきか」が重要だ。

吉沢さん、中居さんに限らず、芸能人がトラブルを起こした際には、下記の三者に配慮して行動することが重要だ。

1. トラブルの相手
2. 関係各所(スポンサーや芸能関係者、メディア)
3. 一般人(ファンや視聴者)

優先順位を間違う人も多いが、最も配慮しなければならないのは、1の「トラブルの相手」である。吉沢さん側のコメントが秀逸なのは、相手方に対する配慮が十分になされているという点だ。

コメントを見ても、最初に相手方に謝罪しているし、文章量も相手方に言及している部分が最も多い。さらに、「隣室の方について落ち度があるかのような批判等はおやめくださいますよう、お願い申し上げます」と締めくくっている。

また、事務所だけでなく、同時に吉沢さん自身もコメントを発表した。示談の成立といった事務的な情報は事務所から発表することで、吉沢さん個人に批判の矛先は向きにくくなる。また、本人が別途コメントを出したことは、彼の誠実さを印象づけるうえで有効であったと思う。

吉沢亮
吉沢さん本人のコメントも発表された(画像:アミューズ公式サイトより)

さらに、本件についての報道が出る前に、吉沢さんは当該マンションから転居している。住居が特定されてしまう懸念もあったのだろうが、隣室に対する配慮もあったのではないか。いずれにしても、対応は迅速であった。

中居さんにも配慮している様子はうかがえたが…

一方、中居さんのコメントでも、「この件につきましては、相⼿さまがいることです」と述べたうえで「憶測での詮索・誹謗(ひぼう)中傷等をすることのないよう、 切にお願い申し上げます」と述べている。

配慮している様子はうかがえるのだが、この一文に主語が含まれていないので、相手方ではなく、中居さん自身に関するコメントだと思われてしまう懸念がある。

以下は、中居さんのコメント全文だ。

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西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授

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にしやま まもる / Mamoru Nishiyama

1971年、鳥取県生まれ。大手広告会社に19年勤務。その後、マーケティングコンサルタントとして独立。2021年4月より桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授に就任。「東洋経済オンラインアワード2023」ニューウェーブ賞、東洋経済オンラインアワード2025」MVP賞受賞。テレビ出演、メディア取材多数。 日本広告学会評議員、クリエイティブ委員会副委員長。 著書に単著『話題を生み出す「しくみ」のつくり方』(宣伝会議)、共著『炎上に負けないクチコミ活用マーケティング』(彩流社)などがある。

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