株価が「上昇」でも「下落」でも得する驚きの投資術 プロに負けない投資は「3つの鉄則」を守るだけ

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このように、ドル・コスト平均法であれば、「価格が下がったらたくさん買えて嬉しい、価格が上がったら評価額(資産)が増えて嬉しい」と、どちらでも嬉しく思えるのです。私たちのような普通の人に、とてもやさしい投資法といえるでしょう。とても消極的な投資法に見えますが、負けないことが勝ちに繋がります。

最後に、一部繰り返しになる部分もありますが、もう1つ大切なことも付け加えてまとめます。

価格の「上昇」も「下落」も嬉しいわけ

投資においては、マーケット志向にならず、ゴールベース志向になることが大切です。投資の目標は、今日明日に資産をつくることではなく、20年、30年後(またはもっと先)に資産を最大化させることです。

投資信託の価格が上がれば評価額が上がる、つまり資産が増えるので素直に喜べばいいです。これは簡単なことです。

対して、価格が下がっても悲しむ必要はありません。マーケットベース志向になるから悲しくなるんです。あなたはこれから何十年もかけて資産形成をするのですから、ゴールベース志向でいましょう。

つまり、いまどういう行動を取れば、長期的に資産を最大化できるのか考えることが大切です。価格が下がれば、それだけ多くの口数を買えるのですから、安く買えたと喜べばいいのです。

経験的に見ると年に一度は価格が暴落しますし、数年に一度は大暴落もありえます。コロナ・ショックやリーマン・ショックという言葉を聞いたことがあると思います。そんなときは、追加で安く仕込めると喜べばいいのです。

投資はメンタルが9割を占めると私は思います。心の持ちようが大事です。「病は気から」と言いますが、「投資の失敗も気から」とさえ、私は思います。

資産形成期においては、ゴールベース志向を持ち、価格が上昇しようと、下落しようと、どっちでも嬉しいという考え方が重要です。ドル・コスト平均法で負けない投資をしましょう。

桶井 道 個人投資家(投資歴20数年)、物書き

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おけい どん / okeydon

1973年生まれ。

世界の高配当株、増配株、東証ETF、米国ETF、投資信託、リートなど100銘柄以上を保有する。いずれへの投資も、時間も労力もなるべく使わない「ゆとりある投資」を実践している。

2020年に資産1億円+年間配当(手取り、以下同)120万円とともに、25年間勤めた会社を退職し、自由になる。2024年には資産1.8億円達成、年間配当240万円(2024年見込み)まで伸ばす。現在は、両親(父は難病で要介護5、母はがんサバイバー)の介護・見守りをしながら、物書きとして第二の人生を満喫中。

著書に『月20万円の不労所得を手に入れる! おけいどん式ほったらかし米国ETF入門』(宝島社)、『お得な使い方を全然わかっていない投資初心者ですが、NISAって結局どうすればいいのか教えてください!』(すばる舎)、『資産1.8億円+年間配当金(手取り)240万円を実現! おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』(PHP研究所)、『普通の人のための投資:いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)などがある。複数の大手メディアで連載を持つ。X(旧Twitter)アカウント(@okeydon)はフォロワー数8万人。

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