16年ぶり航路復活「ホーバークラフト」進化の実態 静音化や大幅値下げ実現も、残された課題とは

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ホーバークラフト
大分市・田ノ浦ビーチに上陸するホーバークラフト(写真:筆者撮影)

国内の公共交通機関の乗り物としては15年前に“絶滅”した「ホーバークラフト」が、大分で復活されようとしている。

前編『絶滅危惧船「ホーバークラフト」大分で復活の理由 定期運航は世界で1カ所のみの"爆音"珍乗り物』では、ホーバークラフトが絶滅した経緯や大分で復活が計画されている理由を解説した。

後編となる今回は、「昔と今のホーバークラフトの違い」について検証していこう。結論から言うと「かなり別モノ!」だ。

従来のホーバークラフトは「爆音」

 2023年9月、イギリスから1カ月かけて運ばれたホーバークラフトが、大分県大分市・田ノ浦ビーチに上陸した。

【2024年12月29日8時25分追記】初出時、田ノ浦ビーチの所在地について誤りがありました。お詫びして修正致します。

この際に、各地から集まったファンを驚かせたのが、1号機「Baien」の音だ。2009年まで運航されていたホーバークラフト(以下:旧・ホーバー)なら、「ギィィィィィィン!」とあたり一帯に響いていたはずのエンジン音が、船体が200m先に迫っても聞こえない。

筆者が騒音計で計測したところ、おおよそ50デシベル弱。200人程度の人々の歓声があったことを考えると、まったくの許容範囲だ。

前編記事でも触れた通り、かつて世界中で運航されていたホーバークラフトはエンジン音が激しく、大分の旧・ホーバーも例外ではなかった。数人にインタビューを試みたところ、昔を知る方ほど「ホーバー(クラフト)なのに静かだ!」と驚いていたようだ。

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