福岡から大分、宮崎を経由して鹿児島へと至る東九州新幹線は、1973年11月15日、「建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画」に追加され、50年以上の月日が流れているが、いまだに建設への具体的な動きはない。
そのような状況のなか、大分県と宮崎県は独自のルートを提案し、建設の機運を高めるべく動き始めた。この両県が掲げる新ルートについて考察しよう。
地域により熱量に大きな差
東九州新幹線の計画ルートは小倉駅で分岐し、日豊本線に沿って鹿児島中央駅へと至るもので、中津、大分、佐伯、延岡、宮崎、都城といった経由地が想定されている。
現在の整備新幹線建設においては、沿線自治体による建設費用の負担、JRが求めた場合、並行在来線が分離されるが、すでに九州新幹線があり、域内における時短効果が限定的な福岡県、鹿児島県には東九州新幹線建設のメリットが見い出しづらい。


















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