窪田さんが開発したその薬、エミクススタト塩酸塩は、現在アメリカの臨床試験でフェーズ2b/3を実施しているところ。もうあと一歩のところまできている。
窪田さんは才能と運に恵まれた人だが、それだけでなく志が高い。人品骨柄も申し分なく、この人に賭けてみよう、と投資を決めた。今年前半の騒動は、ベンチャービジネス経営に対する日米の考え方の違いが背景にある。「経営者と開発者は別でよい。ステージによって変わるべき」という米国式と、「成果を出すまで開発者が全責任を負う」という日本式の考え方の違いだ。ただ、アメリカにはこういった隙を突いて言葉巧みに入り込み、金儲けをしようとする海千山千の輩がいる。これに引っかかってしまった。
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