「昼間の睡魔」を解消できる"正しい休日の眠り方" たった3つの質問で「自覚ない睡眠負債」が判明
睡眠負債は単なる睡眠不足というだけではなく、仕事に支障をきたす、健康上のリスクになる、といったことが指摘されている。
「たかが寝不足」ではすまない状況なのだ。
睡眠負債を抱えている状態かどうかは、以下の3つの質問でチェックできる。1つでも当てはまれば、睡眠負債を抱えていると考えられる。
▼平日と休日の睡眠時間の差が2時間以上ある(休日のほうが長い)
▼昼間の強い眠気がある
▼昼間に仮眠をとった場合の入眠潜時(覚醒状態から眠りに入るまでの所要時間)が8分を切っている
「睡眠負債は“寝だめ”で解消すればいいという話を聞きますが、研究によると、完全に負債を返すには最低でも3日はかかります。また、人間は必要以上の睡眠をとることができないので、負債を返すことはできても、ためること(貯金)はできません」(柳沢氏)
つまり、寝だめという言葉自体が、正しくないのだ。
一度の徹夜=飲酒した状態と同じ
慢性的な寝不足が問題になる以前に、やってはいけないのは徹夜だ。さすがに、「この歳になって徹夜はしない」という人もいるだろうが、本当に体にも脳にもよくないことがわかっている。
「普段、十分に睡眠がとれている人でも一晩徹夜するだけで、脳パフォーマンスが悪くなります。なぜなら、一度の徹夜は“濃度0.1%程度のアルコールを飲酒した状態”と同じだけの影響が出るとされているからです」
と柳沢氏。徹夜明けは仕事がはかどらないだけでなく、集中力がなくなり、ミスが増えるというのは、まさに「飲酒しながら仕事をしている」状態だからなのだ。
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