JR東海道線の通勤特急「湘南」はどこをどう走る? 馴染み薄い貨物線から見たもう一つの東海道線

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一般の東海道線電車が走る旅客線(左2線)と「湘南」が走る貨物線(右2線)の間に渡り線がある大船駅。ここは貨物線保守時の貨物列車の“客線迂回”等に使う(写真:久保田 敦)
鉄道ジャーナル社の協力を得て、『鉄道ジャーナル』2025年2月号「東京圏の新しい縦貫路線と貨物列車」を再構成した記事を掲載します。

朝の通勤電車を邪魔しないための貨物線運転

小田原から東京へ特急「湘南6号」に乗車した。小田原6時47分発で、以前の「湘南ライナー」を特急に統合(2021年)した列車だから、朝夕の通勤主方向の運転となる。東海道線ライナーの登場は国鉄当時の1986年で、その後は2002年まで一貫して数を増やしてきた。しかし朝ラッシュ時は一般通勤電車がひしめき、それと干渉することなく運転するため、ライナー時代から多くを貨物線経由としてきた。朝ほど窮屈なダイヤではない夕夜間は新宿発を除いて貨物線経由はない。そのため、明るい車窓を見ながらの貨物線乗車なら朝の上りとなる。

早朝の小田原駅に立つと、先発の新宿行き22号が出たタイミングで6号が入線し、その6号が出る直前に8号が入る密度の濃さだ。しかし発車時は回送同然の様子だった。

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