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米国屈指の知日派が描く「日米同盟」の将来展望 石破首相とトランプ氏には多くの共通点がある

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米ハドソン研究所 日本部長のケネス・ワインスタイン氏
ケネス・ワインスタイン(Kenneth R. Weinstein)/ハドソン研究所 日本部長、元所長兼最高経営責任者(CEO)、ブランズウィック・グループ シニア・アドバイザー。2011~2020年、ハドソン研究所所長兼CEO。2023年7月日本部長に就任。2020年駐日アメリカ大使候補に指名され上院外交委員会で超党派の支持を得たものの、政権交代により人事案が廃案に。2021年からブランズウィック・グループに参画(撮影:梅谷秀司)

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【配信予定】
12月22日(日)
米国屈指の知日派が描く「日米同盟」の将来展望(本記事)
12月23日(月)
米中で進行する「格差拡大」という病巣の現実
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12月26日(木)
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2期目に突入するトランプ政権と、同盟国の日本はどのように向き合えばいいのか。米国屈指の知日派に展望を聞いた。

石破政権に求められる役割

──トランプ氏の再当選を受けて、日米関係はどのように変化するでしょうか。安倍晋三氏とトランプ氏のような特別な関係を、石破茂首相が築けるとは思えません。

安倍氏には並外れた戦略的思考があり、世界の指導者の中で誰にも負けない地政学への理解があった。同時に、彼は高い精神的知性を併せ持つ希有な人物だった。

私は石破首相とは長い付き合いがある。彼は安倍氏とは明らかに違うタイプだが、トランプ氏と多くの共通点がある。

1つ目は、2人ともアウトサイダーであるという点だ。どちらも長い間エスタブリッシュメント(体制側)から拒否されてきた。

2つ目は、両氏は政治基盤の重要な部分である地方の有権者と本能的に親密な関係を持っているという点だ。だから、トランプ大統領と石破首相はうまくやっていけると思う。彼らは政策に取り組むための共通点を見つけるだろう。安倍氏とトランプ氏の間とは大きく異なるだろうが、日本はそこにこだわる必要はない。

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