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中国の補助金投入で「工作機械の常識」が変わった 日工会・稲葉会長が語った"ものづくりの未来"

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日本工作機械工業会会長、ファナック会長の稲葉善治氏
稲葉善治(いなば・よしはる)/日本工作機械工業会会長、ファナック会長。1948年生まれ。1973年東京工業大学工学部卒業。いすゞ自動車を経て、1983年ファナック入社、1989年取締役。2003年社長就任、2016年から会長。2021年から日本工作機械工業会の会長を務める(撮影:尾形文繁)

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分断・多極化する世界で、新しい視界を開くことができるか。日本が向かうべき道とは──。本特集では、株式・マネーから日本の政治経済、世界情勢、産業・企業動向、そしてスポーツ・エンタメまで。2025年の注目テーマを徹底解説する。

世界経済の変化やAI(人工知能)など技術の進化によって、ものづくりの現場は大きく動いている。ファナック会長で、日本工作機械工業会(日工会)会長を務める稲葉善治氏に足元の状況とともに、「製造業の未来」について聞いた。

自動車投資の「谷間」発生

──日工会と東京ビッグサイトが主催で、工作機械を一堂に展示した「JIMTOF2024」(日本国際工作機械見本市、11月開催)の評価をお聞かせください。

6日間の来場者は約12万9000人と、前回と比べても盛況だった。商談も活発に行われ、今後の受注につながることを期待している。

会場での大きな変化は、女性の来場者が目立つようになった点だ。多くの女性エンジニアが調査目的で訪れ、熱心にメモを取る姿が印象的だった。製造業でもっと女性が活躍してほしいというわれわれの願いが反映されている。

──自動車業界のEV(電気自動車)投資が鈍化しています。最前線の状況を教えてください。

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