谷桃子バレエ団の密着動画「賛否の嵐」とその先 "ガチの密着"で映像ディレクターも自問自答
今の時代、自分の身分を明かすことなくネット上に意見を書き込める。だからそこでの声は容赦がない。好感や興味を表すポジティブなコメントがある一方で、心配や不安、時には批判や中傷にも近いネガティブなコメントも寄せられた。
ネガティブなコメントもありがたい?
しかし僕自身はまったく気にしていなかった。耐性があったのだ。
バレエ団のチャンネルを始める前にやっていた、女性インフルエンサーの夜のお店をオープンするまでの密着ドキュメンタリー。これには、今回と比べものにならない数の批判が来ていた。
「女性を食い物にするな!」
「詐欺師だ!」
「こんな卑猥なものを載せて、子どもが見たらどうするんだ!」
などなど。
念のために言及するが、実際には卑猥な動画はアップしていない。女性の夜の仕事をリアルに映し、そこで働く人たちの表には見えない苦労や努力を描きたかっただけだ。
「『死ね』とか言われるのは日常茶飯事ですよ(笑)」
チャンネル主であり、動画制作の依頼主であった女性インフルエンサーも、普段からネット上で活動している分、批判コメントに慣れていた。
「とにかくストレス発散できる場所をみんな探してるんです。一つの意見としては聞きますけど、真正面から向き合っても損ですよ」
さすが、20代で夜のお店をオープンしようと考える女性経営者は器が違うなと思った。
そんな姿を横で見ていたこともあり、今回のバレエ団のチャンネルに対してのネガティブなコメントに動じることはなかった。むしろ、ポジティブに捉えていた。
そもそも注目されていなければ、コメント自体が来ないからだ。
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