警報レベルの大流行「リンゴ病」とはどんな病気か 子どもや妊婦、免疫力が低下している人は注意

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当然ながら、手洗いを徹底するのも重要です。

食事の前や外から帰ってきた後はせっけんと流水で手をていねいに洗い、感染リスクを減らします。手洗いは、飛沫による接触感染を防ぐ最も基本的で効果的な方法です。また、手で目、鼻、口を触らないのも有効です。

■マスクの効果は?

リンゴ病に対するマスクの有効性は不明ですが、新型コロナやインフルエンザの流行などもあるので、妊婦などリスクの高い方は人混みでは着けたほうが無難でしょう。

風邪症状がある方も、咳やくしゃみで飛沫を周囲に飛ばさないという意味でも、必ずマスクは着けてください。

職場や学校、年末年始に向けて

前述したように、リンゴ病特有の症状で顔が赤くなり、腕や脚、体に発疹が出たときには、すでに感染力が“弱まって”います。そのため、発熱や関節痛などの症状がなく、本人が元気であれば、職場や学校を休む必要はありません。

年末年始は多くの医療機関が休診となるため、感染症への対応が遅れる可能性があります。そのため、地元の診療所や病院の休診日を事前に確認する、緊急時に対応可能な医療施設を把握しておく、などはよいでしょう。

妊婦さんや、免疫力が低下している方でご心配な場合は、年末に入る前に主治医に相談されてもよいかと思います。日本産婦人科感染症学会の資料も参考にしてください(こちら)。

谷本 哲也 内科医

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たにもと てつや / Tetsuya Tanimoto

1972年、石川県生まれ。鳥取県育ち。1997年、九州大学医学部卒業。医療法人社団鉄医会ナビタスクリニック理事長・社会福祉法人尚徳福祉会理事・NPO法人医療ガバナンス研究所研究員。診療業務のほか、『ニューイングランド・ジャーナル(NEJM)』や『ランセット』、『アメリカ医師会雑誌(JAMA)』などでの発表にも取り組む。

 

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