「意志の強い人」ほどやっている目標設定の工夫 「面倒臭い」「やる気が出ない」を乗り越える

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小さな目標達成の積み重ねが、大きな目標への最短ルートです。こうした小さな目標をクリアしたら、自分で自分をほめてあげてください。

(出所:『失敗したらガッツポーズ』より)

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

こうした1つ1つの小さな目標をおろそかにせず、クリアし続けている人は、心の中では実は葛藤していることも多いのです。しかし、周りの人はその人の内面までは見えないので、「あの人はとても意志の強い人だ」という評価になります。

「毎朝5時30分の出社」を目標にしている社長

私の知人のある社長さんは、毎朝5時30分には出社しているそうです。

その会社の定時は午前9時ですから、スタッフが出社してくるのは、早くても8時30分頃です。しかしその社長さんは、病気で入院したとき以外は、このルーティンを数十年にわたって守っています。

それぞれ会社の事情は異なるので、その行動が正しいとも、またみんなが真似すべきとも言えませんが、その社長さんが自分で決めたルールを守っていることは、無条件に素晴らしいと思います。

ただし、この社長さんの意志の強さ自体は、あなたや私たちとさほど変わらないと思います。人間だから、面倒くさいときも、疲れているときも、やる気の出ないときもあるでしょう。

それでいいんです。まずは、たった1つのことから始めてみればいいのです。先ほどの社長さんも、朝早く出社するという1つのことだけを守り続けることで、スタッフや周囲の人の信用を勝ち得ることができました。

もしかしたら、その社長さんも仕事以外のこと(たとえば、部屋の片づけとか、食事の塩分や酒を控えることなど)では、意外とダメダメな人かもしれません。

意志が強く見える人たちに共通するのは、ごくごく小さな目標を確実にクリアし、その行動を、やらないと落ち着かなくなるくらいの習慣にしてしまっていることなのです。

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