浜崎あゆみに「今も40代が救われている」深い理由 「タモリも絶賛」令和もあゆが求められている
誰もが息をのんだ、ソチ2014年冬季オリンピックの、ショートプログラムでのミス。まさかの16位にとどまってしまう。「そこで心が折れてしまって。逃げ出したいなと思った」(浅田)。
それを救ったのが、フリー本番2時間前、プレイリストから偶然流れてきた『SIGNAL』。浅田真央は再び顔を上げ、フリーの「鐘」で素晴らしい演技を披露。ジャンプをすべて成功させて世界を魅了し、6位入賞を果たしたのである。
【2024年12月16日17時35分追記】初出時、ソチ2014年冬季オリンピックの浅田真央さんのプログラム曲について誤りがありました。お詫びして修正致します。
「どん底の気持ちを奮い立たせてくれた」と彼女が語るその歌詞を読んでみると、確かに〈一生に一度の戦い挑むため〉顔が上がる、足が一歩前に出る!
タモリの言葉も興味深い。ジャズ以外はあまり聞かない、という彼が、あるトークで、浜崎あゆみの『M』の歌詞を引き合いに出したことがある。
「向上心がある人は、今日が明日のためにある人。向上心がない人は、今日が今日のためにある人。向上心イコール邪念ってことだよね(中略)夢があるようじゃ人間終わりだね」と、“明日のためだけの今日はつまらない“という持論を語り、
「浜崎あゆみの歌で感心したことあるんだよ。〈始まりはワケもなく始まり、終わりは必ず理由を持つ〉っていう歌詞があって。これ、よく言い表してると思って」(『ヨルタモリ』フジテレビ系、2015年5月10日放送)
大きな夢に挑む人を励まし、夢を嫌う人を唸らせる。浜崎あゆみの歌詞の、振り幅は大きい。
「あゆ」を終わらせようとしている気配
浜崎あゆみにうなるのは、歌詞だけではない。
ブレイク後の彼女は、テレビへの露出度、シングルのリリースの頻度、楽曲の密度、誰がどう見ても、歌手として長期スパンを視野に入れたパワー配分ではなかった。
非常に短いスパンでリリースされる新曲。シングルに4曲&リミックス4曲が入った、1枚のミニアルバム並みのお得感があった10th『A』は、よくこんな濃度が高くヘビーな楽曲を、短期間で作ったものだと驚かされる。
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