浜崎あゆみに「今も40代が救われている」深い理由 「タモリも絶賛」令和もあゆが求められている
『Boys&Girls』は、前述の通り、1999年7月にリリースされた浜崎あゆみの9thシングル。当時は歌姫ブームの激戦期。特に大人気だったモーニング娘。とリリース日が重なることが多く、少し意外であるが、なかなか1位を獲得することができなかった。
初めて1位に輝いたのは、デビューから丸1年たった、1999年4月リリースの7thシングル『LOVE〜Destiny〜/LOVE〜since 1999〜』。『Boys&Girls』では、ついに初ミリオンに輝いている。
ただ、彼女の歌詞の威力はすでに1999年1月に発売されたファーストアルバム『A Song for XX』で知れ渡っていた。ギラギラと世の中心を闊歩していたようなギャルたちの「影」の部分を詰め込んだような1枚だった。
当時は、うんざりする不況や自然災害などによる絶望と不安、ミレニアムへの希望が混ざっていた混沌とした時期だ。
その中で、時代の中心に押し上げられ、楽しむふりをしながら、もがいている--、そんな女の子たちが自分では表せない言葉、隠したい言葉、強がって言えない言葉があゆの歌詞にはあふれていた。
JK(女子高生)の代弁者となった浜崎あゆみがはやらせたものは、歌だけでない。
ヒョウ柄、金髪ショートヘア、ネイルなど、ファッションも最先端をいった。自己プロデュースによる衣装の変化は、1970年代のアイドルが魅せたドラマ感もあり、見ているだけで妙な興奮があった。
タモリも感心した『M』の歌詞
浜崎あゆみの歌詞に心救われた人は多いが、私たちが熱狂した、“ある大逆転”の影にも、彼女の歌のパワーがあったようだ。
2024年12月4日に放送された『加藤浩次&中居正広の歴代日本代表286人が選ぶ この日本代表がスゴい!ベスト20』(日本テレビ系)では、浅田真央が「私を助けてくれた曲」として浜崎あゆみの『SIGNAL』(1999年、アルバム『A Song for XX』収録曲)を紹介していた。
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