「自分の体の天気予報」で疲れ知らずの毎日を送る 人気パーソナルトレーナーが考える「休養学」

✎ 1〜 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 13
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「貴重な尊い時間を、自分はダラダラして過ごしていた」というような言葉の呪縛も起きていると思います。

私たちは、無意識に何かをしています。でも、そこにフォーカスを当てないで生きることができます。

例えば、「1日ダラダラしていた」と言う人に、本当に自分のことを何も構っていなかったのかと質問すると、「一応、風呂には入りましたね」というような言葉が返ってきます。

傍から見ればそうでもないのに、「1日ダラダラしていた」という思い出にしてしまったのは、その人自身の選択なのです。

「晴れ女」「晴れ男」という言葉がありますが、それは、本人が雨を見ていない、雨が降りそうなところに行っていないという話です。

空の半分が曇っていても、その人は、晴れているほうを見ている。逆に、「雨女」「雨男」は、雨を探して、いつも雨のほうを見ているから、気になってしまうのです。

本当は、どんな天気の下にいたいのか、それは自分で自由に選べるのです。

自分の体の天気予報をしよう

本書によって、「休みたいと思ったらそれはもう疲労なのだ」という定義が明確に出されたことは、とても良いことだと思います。

重労働がやってくるぞと思ったら、先に休みましょうということが書かれていますが、そのためには、まず、自分の体の天気予報ができるようにならなければなりません。

体は、天気と同じです。ちょっと風向きが怪しいぞ、雲が来たぞ、雨が降るかもしれないぞといったことを感じ取る能力を磨くことが大切なのです。

それができるようになるためには、実際に空を見て、天気を読む練習をすることをお勧めしています。

天気が変わる時の感覚を言葉で表すことが難しいけれど、寒さを感じてブルッと身震いすることがありますよね。それが、違和感、不快感というものです。

本書でも定義されているように、不快に思うのであれば、疲労の始まりです。

しかし、違和感を認められていない人がやはり多いのです。自分の体に違和感があるとわからなければ、体が疲労していることを察することができませんし、先に休んでおくという選択も生まれないでしょう。

みなさんに、自分の体の天気予報ができるようになってほしいですね。

(構成:泉美木蘭)

星野 由香 パーソナルトレーナー

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ほしの ゆか / Yuka Hoshino

健康に関する多くの資格を持ち、東洋医学や西洋医学の知識、パーソナルトレーナーとしての自身の経験などをもとに、独自のメソッド・ほぐピラを考案。確かなその効果が評判を呼び、俳優やモデルなど、多くの著名人のボディメイクを担当する。健康に関わるプロダクト開発も行い、身体のメンテナンスツールなどより使いやすく続けやすいアイテムも世に送り出している。著書『ほぐピラWORKOUT「 ほぐす」+「ピラティス」がいちばん痩せる!』(講談社)、『やせ体質になれる やさしいほぐピラ』(主婦の友社)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事