ギネス世界記録に刻まれた日本の偉業とは? 継続は人気なり!日本には長寿番組が多い

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●最も多く発行された同一作者によるコミックシリーズ

1997年から集英社『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中の人気漫画『ONE PIECE』は、コミックスの発行冊数が2014年12月末時点で、世界で3億2086万6000冊を記録。作者の尾田栄一郎さんは「『ONE PIECE』の話題で友達ができた、恋人ができた、という話を聞き嬉しく思います。数字的な記録には多くの人々を結び付けられる可能性を感じます。今後も記録に恥じない作品を描いていこうと思います」とコメント。

●同じ司会者による最も放送回数の多い生放送バラエティ番組

『森田一義アワー 笑っていいとも』(フジテレビ)の司会を1982年10月4日放映開始以来、8001回行なったとして、ギネス世界記録に認定されたのは、タモリさん。同番組は、惜しまれれつつ2014年3月31日に終わったものの、今も彼の伝説は語り継がれている。

寅さんが築いた大記録

●ひとりの俳優が演じた最も長い映画シリーズ

「フーテンの寅さん」で知られる、松竹映画『男はつらいよ』シリーズは、山田洋次監督、渥美清主演で1969年8月27日に第1作が公開された。日本全国を渡り歩く主人公「フーテンの寅」は渥美さんが少年時代に見かけたテキ屋(縁日や盛り場で品物を売る業者)の思い出をもとに、山田監督 がつくり出したキャラクター。シリーズを重ねるごとに人気が高まり、渥美清=寅さんのイメージが日本中に広まり、1983年にシリーズが30作を越えた時点で、ひとりの俳優が演じた最も長い映画シリーズとしてギネス世界記録に認定された。その後も寅さんシリーズは、主演の渥美清さんが亡くなるまでつくり続けられた。最終作となった48作品目は1995年公開の『男はつらいよ・寅次郎紅の花』。作品シリーズ自体が「寅さん」の愛称で呼ばれることも多く、今も幅広い世代から愛される、昭和の日本を象徴する人気映画シリーズのひとつだ。

●最も派生シリーズがつくられたテレビ番組

円谷プロダクションの人気特撮テレビ番組『ウルトラマン』は、最も派生(スピンオフ)番組が制作されたテレビ番組として2015年にギネス世界記録を更新。スピンオフシリーズは1967年『ウルトラセブン』から、最近作の2015年『ウルトラマンX』などを含む33作品。

「ギネス世界記録2016」(クレイグ・グレンディ 編)より抜粋
  (c)2015 Guinness World Records Limited

 

角川アスキー総合研究所
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