心が強い人は「不安は妄想」だと知っている 実体のないものに反応するのはムダ!

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この分類に従うと、「不安」とはマイナスの事態を想像している状態だから……アタマで考えているだけなので、「妄想」です。

だから、あれこれ考えているうちに不安を感じてきたり、うまくいかない気がしてきたときは、まず「妄想が湧いている」と客観的に理解します。

不安に打ちかとうとか、ヤル気をムリに駆り立てる必要はありません。アタマの状態を冷静に「理解する」のです。

不安がある(失敗するかも。この先どうなるのだろう? 評価を下げているのでは?)
⇒わたしは妄想している。これは妄想状態である(とはっきり理解する)

 

大切なのは、「妄想は妄想にすぎない」と客観的に理解して、それ以上に「反応しない」(真に受けない)ことです。

「反応(妄想)は、次の反応(妄想)を呼ぶ」というのが、心の性質。だから考えれば考えるほど、不安(妄想)はますます増えていきます。

「どうせダメに決まってる」「そういえばあのときも失敗したし」「だから私って……(自己嫌悪)」という自分への“ダメ出し”は、膨らんでしまった妄想の一例です。身に覚えがないでしょうか。

妄想から「抜ける」練習をしよう

心は反応するもの、妄想は増えるもの。もしこうした「妄想の連鎖」をストップしようと思えば、前回紹介した「感覚を意識する」瞑想タイムがバツグンの効果を発揮します。呼吸しているときの“お腹の膨らみ・縮み”、歩いているときの“足の裏”などの「感覚を意識する」こと。

そうして「妄想から抜ける」練習をすることです。もうひとつ、練習法を紹介しましょう。

目を閉じて「今朝の食事」を思い出してください。食べたモノ、どんな味がしたか……具体的にイメージします。ハイ、それが「妄想」状態です。

では目をパッチリ開いて、明るい景色を見つめてください。その状態は「見えている」という事実(視覚)です。「ああ、さっき思い浮かべていた食事は“妄想”だったのだ」と、はっきり自覚してください。

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