受験生の"計画どおり勉強"実は危険な考えの理由 100%よりも80%ぐらいがむしろちょうどいい

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ここでも描かれているとおり、「うまくいった」「計画どおりだ」と考えるのではなく、「もっとこうするべきだった」と考えられているということは、「わからないところがわかっており、それをバネに成長できる」ということが言えるのだと思います。

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「スケジュールを立てて、そのとおりに実行できる」という状況に関しても、同じことが言えます。多くの人が、計画どおりに物事が進むのがいちばんであり、100%計画どおりに実行できることが理想的だと考えることでしょう。

実際には、100%計画どおりに進めることは難しいですし、むしろ毎日が100%なのであれば、余裕があるということなので、もっと負荷をかけたほうがいいという話にもなります。

100%計画どおりは実はよくない

逆説的ですが、100%計画どおりなのはよくないことだとも言えます。自分の計画をもっと高い水準に持っていかなければならないということでもあるのです。

むしろ、毎日が「80%」くらい計画どおりに実行できていて、もう少しやらなければならないことが残っていた、というほうが「理想的」なのです。

それなのにもかかわらず、プレッシャーを自分にかけすぎてしまっていると、100%でないことに対してマイナスな感情を抱いて、「もうダメだ」となってしまうこともあるわけです。本当は、80%くらいのほうが理想的かもしれないのに。

ですから、本来の自分の進捗状況の70~80%を「計画どおり」だと捉える必要があります。テストの結果でもスケジュールでも、本当の意味での「計画どおり」とは「70~80%」なのです。

もちろん50%になってしまって「これではいけない」と考えることは重要です。その場合は、自分にプレッシャーをかけてもいいと思うのですが、70~80%で「計画どおりではない」と捉えてしまうのはよくないことだと思います。70~80%の自分でも許容するようにしましょう。それこそが、計画どおりに物事を進めていく秘訣です。頑張ってください。

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西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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