記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』は、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。連載第151回は我が子にはレベルの高い学校を、目指させるべきか否か、についてお話しします。
無理してレベル高い学校目指す?
「子どもに背伸びしてレベルの高い高校を目指させるのと、自分の身の丈に合った高校を目指させるのとでは、どちらがいいと思いますか?」
最近ある親御さんから、こんな質問をいただきました。偏差値が高い学校に行けたほうがいい気がするけれど、授業のレベルが高すぎると、我が子が授業についていけないかもしれない。そう考えると、無理して上を目指さなくても、自分のレベルに合った学校で頑張ったほうがいいんじゃないか?と。
こうした考えを持つ親御さんは、年々増えてきているように感じます。無理してレベルの高い学校に行くと、テストが難しいため「評定」が低くなってしまうからです。
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