ピートはある夕食の席で、大学の講師と出会った。講師はいくつかの大学の名を挙げ、「試しに応募してみればいいじゃないか」と背中を押してくれた。そうすべきだと感じたピートはその言葉に従った。
状況を自らコントロールする
簡単な道のりではなく、本当に努力した。そして最終的には家族で初めて大学を卒業した。
成功につながった要因はいくつもあるが、最も重要なのは運命を自らコントロールしようと決め、ふだんなら見逃してしまうサインをとらえたことだとピートは考えている。
彼は世界トップ10に数えられる大学を卒業し、今や世界有数の名門校の出身者となった。
どうすれば状況に対して受け身にならず、自らコントロールできるのか。マインドセットを変えることで、それまで想像もしなかった機会がにわかに手の届くものになる。
フィルやピートに共通して言えるのは、彼らが目にしたトリガーは他の人の目にも入っていたということだ。
原油流出事故をテレビで見たのはフィルだけではなかった。大学へ応募書類を送るのも、ピートだけが持てた機会ではない。
違ったのは、彼らの反応だ。彼らは点と点をつなぎ、セレンディピティを引き起こしたのだ。
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