「AIシフト」がもたらしたインテルCEOの退任劇 半導体産業の構造変化がもたらす地殻変動

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演説するパット・ゲルシンガー
インテルのパット・ゲルシンガーCEO(写真:gettyimages)

半導体業界における事業環境の変化

12月1日、インテルはCEOのパット・ゲルシンガー氏が退任したことを発表した。

インテルは大規模な事業の構造改革を進めていた最中であったが、その成果を評価できるゴールにたどり着く前に方向転換することになった。このことはインテル自身の苦境も示しているが、半導体業界の事業環境が大きく変化する地殻変動を代表する事例でもある。

急成長しているエヌビディアも含め、今後のテクノロジー産業全体を占う象徴的な事例でもあるため、その背景に関して整理したうえでコラムを書き進めることにしたい。

インテルといえばパソコンの心臓部であるプロセッサで圧倒的な市場シェアを持ち、安定したキャッシュフローの中で、半導体製造技術でもかつてはトップを走り続けていた支配者だった。

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