韓国大統領「非常戒厳」宣布で起死回生狙ったか 戒厳司令官を任命、国会議長は戒厳無効を宣言

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さらに裁判官判事を脅し、多数の検事を弾劾するなど司法業務がマヒしており、さらに行政安全相、国防相などを弾劾しようとする「共に民主党」が行政府をマヒさせていると指摘した。また、国家予算案の処理も滞っていると述べている。

国家予算案を野党側が通過させないまま、国家財政を籠絡し国家予算案さえ政争の道具としていることは、「立法府による独裁」という認識を示して、非常戒厳に至った理由として尹大統領は挙げている。

一方で、尹大統領は政権発足後、支持率が20%台と低い水準が継続していた。2024年11月には1期5年の任期が残り半分となったが、支持率は17%と低迷したままだった。

支持率低迷にスキャンダルも発生していた

さらにこれまで夫人である金建希(キム・ゴンヒ)氏が国会議員の補欠選挙で与党候補の公認に不当に介入したという疑惑も持ち上がるなど、野党側との対立を深めていた。このような状況もあり、起死回生を狙っての非常戒厳を宣布したと思われる。

尹大統領は戒厳司令官にパク・アンス陸軍参謀総長を任命した。非常戒厳の宣布とともに、戒厳司令官は戒厳地域のすべての行政事務と司法事務を管掌することになる。

戒厳司令官は非常戒厳地域で軍事上、必要である場合に、逮捕や拘禁、捜索、居住、移転、メディア、出版、集会などの団体行動に対して特別な措置を行える。

パク戒厳司令官は12月3日午後11時に「国会と地方議会、政党の活動と政治的集会、デモなど一切の政治活動を禁じる」とする戒厳司令部布告令第1号を発表した。

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