甘くてうまい!一度は食べたい「国産冷凍野菜」5選 エキスパートが推す注目の商品をピックアップ

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そのままでもおいしいですが、アレンジメニューとして筆者が作ってみたのが山芋焼き。卵1個と合わせて混ぜ、フライパンで焼くだけでぜいたくな山芋焼きの完成です。

筆者イチオシのアレンジメニューの山芋焼き。すりおろす手間なし、味付けなしで完成します!(写真:筆者提供)

冷凍野菜で日本の農業を応援!

現在、国内で流通している冷凍野菜のほとんどが外国産の輸入冷凍野菜で、国産の割合はわずか5%ほどといわれています(農林水産省/2024年8月「冷凍野菜をめぐる情勢」より)。なぜ外国産が多いのか。理由はいろいろありますが、最も大きいのが値段の安さです。

海外では広大な土地で作物を作り、大規模工場で加工しているため、大量生産かつ生産の効率化が可能です。さらに人件費も日本より安く、海外からの輸送コストを加えても、全体的にコストを低く抑えられます。

それに対して日本は小規模農業が多く、さらに生鮮での出荷を基本としています。そして大規模工場などの高額な設備投資もまだまだ進んでいません。そのため、農業および製造工場における生産の効率化が進まず、どうしてもコストが高くなってしまいます。

日本においてもいい事例はもちろんありますが、全体で見るとまだまだ課題が多いと言わざるをえません。

国産冷凍野菜は、私たちの食卓に健康と便利さをもたらすだけでなく、日本の農家さんを応援し、日本の農業の未来を切り開く可能性を秘めています。

冷凍野菜は保存期間が長いため、年間を通じた計画的な農業や、物流問題の解決にも貢献できると考えられます。さらには工場での加工の際に発生する野菜の端材は、畑の堆肥や家畜のエサなどに活用され、循環型農業として機能し、食品ロスの低減化も見込まれます。

日本にもこれだけおいしく、おもしろい冷凍野菜があることを、ぜひ知ってください! 忙しいときの頼れるアイテムとして、そして日本の農業を支える商品として、国産の冷凍野菜に注目してみてくださいね。

(構成:田中絢子)

「第1回全国冷凍野菜アワード」の入賞賞品たち(写真:筆者撮影)
西川 剛史 冷凍生活アドバイザー

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にしかわ たかし / Takashi Nishikawa

ベフロティ株式会社代表取締役。高校生のころから冷凍食品に興味を持ち、冷凍食品会社に就職。冷凍食品の商品開発などの経験を生かし、現在は冷凍専門家として活動。冷凍王子としてテレビ番組「マツコの知らない世界」「ヒルナンデス!」など、その他テレビ、雑誌などに多数出演。
年間約1000品の冷凍食品を試食し、累計1万品以上の冷凍食品を実食した経験と商品開発の経験から、冷凍食品開発コンサルタントとしても活動。
著書は「いますぐ食べたい!冷凍食品の本」(自由国民社)、「冷凍王子の冷凍大全」(サンマーク出版)。Youtube「冷凍チャンネル」を開設。
さらに冷凍の資格講座として「冷凍生活アドバイザー養成講座」を開講。

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