夏の豪雨でJR石勝線寸断、「代行輸送なし」の顛末 ドライバーを手配できない、懸念が現実に…

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
石勝線を走る特急おおぞら(写真:Keiji "tekito" NISHINO/PIXTA)

特急列車の代行バスが運行されない異常事態

2024年8月31日に北海道を襲った豪雨で、JR北海道の石勝線・川端―新夕張間の線路内へ土砂が流入したり、線路を支える路盤が崩壊するなどの被害を受けたことから、同区間を走る特急列車や貨物列車が4日間にわたって運休を余儀なくされた。今回の石勝線の寸断で浮き彫りとなったのは、鉄道の廃線を進めすぎた結果、どこか線路が1カ所寸断されただけで、それが北海道内の都市間交通や物流のマヒに直結しかねないという実態だ。

石勝線には、札幌と帯広・釧路を結ぶ特急列車のほか、札幌や本州方面と帯広・釧路方面を結ぶ貨物列車の運行が行われているが、今回の石勝線の寸断では特急列車の代行バスが運行されなかったほか、貨物列車のトラック代行輸送もほとんど行うことができなかった。

関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事