重子:すばらしい! 2020年の教育改革を見たときに「やっぱり、日本って、文科省ってすごいな」と思ったの。「非認知能力をやらないとまずいんじゃない?」っていうのが2018年の保育園に始まってから、あっという間に打ち出された。2020年には教育の新指針として、トップがやると言って実際に実行されてた。アメリカはそこまでいくのにすごく時間がかかったから。だけど宗ちゃんも言ったように、理論は理解できてもそれを実践ベースに落とし込むのはなかなか難しいですよね。
今枝:そうだと思います。また、親御さんは教育を受ける対象ではないので、新しい教育に対して、将来の大学入試などで不安に思われることもあります。大学入試を非認知能力が評価されるものに変えていくことで、親御さんにも理解をしてもらいやすい環境を作るのも、間接的かもしれないけど重要だと思います。
重子:よりよい未来のために、VUCAな時代を生き抜く子どもたちのために、宗ちゃんの戦い、日本のこれからを応援しています。

ICF認定ライフコーチ。Shigeko Bork BYBS Coaching LLC代表。米ワシントンDC在住。30歳の誕生日前に渡英、ロンドンにある美術系大学院サザビーズ・インスティテュート・オブ・アートに入学。現代美術史の修士号を取得後、フランス語の勉強で訪れた南仏の語学学校で、米国人である現在の夫と出会う。1998年渡米し、出産。子育てと並行して自身のキャリアを積み上げ、2004年にアジア現代アート専門ギャラリーをオープン。2006年、ワシントニアン誌上でオバマ前大統領(当時は上院議員)とともに、「ワシントンの美しい25人」の一人として紹介される。また、一人娘であるスカイは2017年「全米最優秀女子高生」コンクールで優勝し、多くのメディアで取り上げられた。現在は、全米・日本各地で“子育て・キャリア構築”“ワーク・ライフ・バランス”について、コーチングと講演会を開催している。著書に『世界最高の子育て』(ダイヤモンド社)、『「非認知能力」の育て方』(小学館)、『しなさいと言わない子育て』(サンマーク出版)など
(企画・編集:高橋真由、写真:尾形文繁撮影)
取材・文:ボーク重子
東洋経済education × ICT編集部
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