真似できない「フェラーリ認定中古車」の仕組み 即納と価値向上を可能とした「お墨付き」制度
「パワー15」という、内容が少し簡略化されたプログラムもあり、こちらはエンジン車を対象に、エンジンを含めたドライブトレインのみが保証対象になる。こちらは4年目から加入でき、最長15年の保証延長が可能だ。
また今回、「パワー16」と仮称されるハイブリッドモデルも対象にしたプログラムの導入も発表された。
フェラーリが用意する保証プログラムに加入していると、下取りが有利になる。「ユーザーがフェラーリ・アプルーブドを買う際も、延長保証は商品性につながります」とフェラーリでヘッド・オブ・プリオウンドの肩書を持つ、アンドレア・ショレッティ氏は話す。
古いモデルには「クラシケ」という制度も
それだけではない。フェラーリには「フェラーリ・クラシケ」なる、製造から20年を経た車両の公式認証プログラムも設定されている。
「クルマの歴史的地位を維持して売却時に価値を高めるだけでなく、オーナーは長期にわたってスペアパーツの恩恵を受け、最も権威のある公式イベントに参加できるようになります」(フェラーリ公式サイト)。これがフェラーリ・クラシケ認証のメリット。
メーカーが「良好」と認める状態を保っていれば、このフェラーリ・クラシケの認証が得られる可能性が高くなる(有償)。フェラーリの世界を拡張する、同社のしたたかな戦略でもあるのだ。
「デイ・ゼロ(購入の時点)から永遠にクラシック・フェラーリの価値を享受していただけます・たとえば、フェラーリ・アプルーブドで14、15年前の『458イタリア』を入手すれば、そのあと5年ほどでフェラーリ・クラシケの認定を受けられるのです」(ショレッティ氏)
ユーザーから“気になる”と言われているのは、ハイブリッドモデルも「今までと同様に長いあいだ維持できるのか」ということだそう。
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