あなたは気づいてる?部下が上司に抱く不満8選 部下は上司への不満を言わないまま辞めていく

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

N氏はとても頭の回転が速く、少し説明されれば仕事の要領をつかんですぐにできてしまう人でした。そのため、その感覚を部下にも当てはめ、仕事の進め方をいちいち教えなくてもわかるだろうと思い、十分な指示もなく丸投げしていたわけです。

しかし、N氏ほど優秀ではない部下はそれでは仕事が進められず、仕事についていけなくなり、離職していました。そこでN氏にこうお伝えしました。

「部下が仕事ができないのではなく、あなたができすぎるんです。できすぎるから普通の人の感覚がわからないまま仕事を任せて、部下がついてこられなくて辞めてるんです。

なので、部下がどういった感覚で仕事をしているかをよく理解して、じっくり部下を育てて、マニュアルも整備しましょう。それで人が成長した分だけ仕事も増やせて、売上を伸ばしていけるようになりますから」

その後、N氏はしばらく部下の育成とマニュアルの整備、組織体制作りに専念しました。それによって部下が仕事を進めやすくなり、離職者が減り、組織が成長した結果、今は堅調に売上を伸ばしておられます。

離職を防ぐために部下が抱く不満に気づく

今は人手不足の会社が多く、部下の離職を防ぐことは重要なテーマです。

離職を防ぐには、部下の不満を把握し、その不満を解消することが求められます。

ただ、上司に対する不満は、部下は上司になかなか話せないものです。

ですので、上記の8つについてご自身の状況を振り返っていただき、部下からの不満を少しでも減らすようにお役立ていただければと思います。

藤田 耕司 経営心理士、税理士、心理カウンセラー

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ふじた こうじ / Koji Fujita

一般社団法人日本経営心理士協会代表理事、公認会計士、税理士、心理カウンセラー。これまで1200件超の経営相談を受け、心理学と会計を活用した経営改善を行う。その経験から経営者の心理、部下の心理、顧客の心理を分析し、経営心理学として体系化することで経営改善の成果を高める。また、経営心理学を学ぶ「経営心理士」の資格を創設。経営心理士講座の受講生はのべ5000名を超え、その内容は大手企業や省庁でも導入される。著書に『リーダーのための経営心理学』(日本経済新聞出版社 日本、台湾、韓国の3カ国で出版)、『経営参謀としての士業戦略』(日本能率協会マネジメントセンター)。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事