増加する受注に対応するため、中国商用飛機はC919の生産能力増強を急いでいる。財新記者の取材に応じた関係者によれば、現時点では年間10機以上を生産可能で、2025年には第2工場の本格稼働を予定している。将来的には年間生産能力を30~50機に引き上げる計画だ。
中国商用飛機は(C919に先駆けて開発した)100席クラスの支線用旅客機「C909」の受注も好調だ。C909は以前の「ARJ21」を改名したもので、珠海航空ショーでは海航航空集団から40機、地方航空会社の多彩貴州航空から30機を受注した。
国際線向け「C929」も開発
さらに、開発中の長距離線用旅客機「C929」にも大きな進展があった。中国国際航空が第1号機を購入する意向を固め、中国商用飛機との枠組み協定に署名したのだ。
C929は客室内の通路が2本の「ワイドボディ」機で、標準仕様の座席数は280席。最大1万2000キロメートルの航続距離を生かし、国際線の旅客輸送ニーズに応えることを目指す。
中国商用飛機の予想によれば、中国の航空旅客輸送量は今後20年間、年平均5.3%のペースで増加する。それとともに中国の航空会社の保有機材数も増加を続け、2043年には1万機を超える。
仮に予想通りに推移すれば、中国は(アメリカやヨーロッパを抜いて)世界最大の航空輸送市場になる可能性があり、国産旅客機のビジネスチャンスは非常に大きい。
(財新記者:鄒暁桐)
※原文の配信は11月12日
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