美輪明宏さん「この世で"孤独病"から逃れるには」 「親友がいない」「寂しい」と嘆いているあなたへ
だけど、自分に寄りかかられるのは嫌。重いの。お互いにそういう人なんだから、そりゃうまくいきっこないですよ。
そもそも親友と呼べる人は、一生にひとりかふたり現れればいいほうです。
間違っても、無理に友達をたくさんつくろうとしないこと。友達が多ければ多いほど、もめ事や悩み事も人数分だけ増えるものです。友達がいなければ、孤独で寂しく感じることはあるかもしれませんが、余計なゴタゴタに巻き込まれることも、裏切られることもありませんし、逆にこちらも裏切る罪を犯さなくて済むのです。
どちらをとるかであって、親友がいないから自分はダメだということではありません。
「生まれてこの方、一番つらかったこと」を思い出す
生きている限り、苦労は次から次へと一生ついてきます。でも、今までいろんなことがあったけれど、それらを踏み越えてきたからこそ、今、存在していらっしゃるわけでしょう。
ですから、いい方法を教えます。これからは何かあるたびに鏡を見ることです。鏡を見て、「生まれてこの方、一番つらかったこと」を思い出すんです。
「ああ、あのときは本当に、死のうかと思ったほどつらかったな」
そう思って自分の姿を見ると、そこには紛れもなく、生命力に溢れて生き抜いてきた自分の姿が映っているはずです。「でも、生きてきたじゃないか。あれを乗り越えてきたということは、私に力があったからじゃないか」という証拠が残っているんです。
こんな世の中、おのれを信じるということが一番大事なのです。どんな困難が降りかかっても、「どうせ命までは取られやしない、今まで生きてこられたんだから。今度もできないことはない」と思うことです。
今まで生きてきたんだもの、これから先だって生きられないことはないのです。
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