美輪明宏さん「この世で"孤独病"から逃れるには」 「親友がいない」「寂しい」と嘆いているあなたへ
いじめるやつより、いじめられるほうが偉いんです。そこを、もっとはっきり自覚しなさい。いじめられたからって自分を責める、その記憶は間違ったものだから、もう消してもいいの。今の人生に関係ない。おさらばですよ。
ユーモアは人生の必需品
言い返すというのは、言葉をたくさん知っているということです。トゲのある言葉で言い返したら喧嘩になるでしょう。だから、ユーモアで返せばいいんです。そうすると意地悪をする人がバカみたいに思えてきますよ。
「はいはい、ありがとうございます。シンデレラはつらいんですよね」って返せば、相手は意地悪なお姉さんみたいでしょう。「カボチャの馬車はまだこないかしら」って言っていればいいんです。
会社に勤めているのではなく、動物園に勤めているとお考えになればいいじゃないですか。この地球上には、いろんな生き物がいます。可愛らしい子猫もいれば、人を見たら咬みつく犬もいる。その人は、人の尊厳を傷つける発言をする動物なんです。
ですから、獰猛な動物が吠えているとお思いになればラクになります。ユーモアは人生の必需品です。それがあれば、つらいことをどうにでも切り抜けられます。
今の世の中、こういう人ばっかり。みんな、寄りかかれる人を探し求めている。「孤独病」です。愚痴を聞いて慰めてくれる、悩みを掃除機のように吸い取ってくれる、そんな都合のいい相手を求めているだけなのです。
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