美輪明宏さん「この世で"孤独病"から逃れるには」 「親友がいない」「寂しい」と嘆いているあなたへ
ある方は大金持ちで、欲しいと思ったらなんでも手に入るから、欲しいものがないんです。でも、人の愛だけはどうしても手に入らないって言うんです。
自分のことを愛してくれる人が日を追うごとに、自分を通り越して後ろにあるお金を愛するようになる。それが何度か続いたそうで、愛なんていうのは信じられないと、人間不信になってしまったんです。
ですから私は、あれが欲しい、これが欲しいと言っているうちが花なんだなと思いました。あれもこれもって夢を見ている間が一番幸せなんです。手に入れるために努力しようと思うでしょう。ただ、なにもしないでっていうのは図々しいですね。
人間には向き・不向きというものがあります。一番向いている自分の姿はどれだろうって、冷静に計算し直してください。感情的になったらなにも手に入りません。
自分に刃を向けるのはおよしなさい
あなたは相手に向ける刃を自分に向けちゃっている。いじめた連中が正しくて、自分が間違っているって考えるのは大間違い。
いじめる連中が立派な人間だと思いますか? 自分の劣等感や最低なところを、なんとかごまかそうとして、人をいじめて、優位にあるっていうふうに自分を評価しようという、さもしい心がある。
そんな連中の言うことを真に受けるのはバカバカしいことでしょう。いじめる人は、人格的に最低な人間なの。恥を知れってひっぱたいてやりたいぐらい。蹴飛ばしてやりなさい。あなたはそういう人間じゃないでしょう。だったら胸を張っていればいいじゃないですか。
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