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「国民・玉木氏」は不倫で"セミ化"してしまうのか 政策実現を掲げるのなら、しっかりアピールを

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実は同誌はかなりの期間にわたって、玉木氏を取材していた。2人の関係を把握したのは今年の夏で、玉木氏の元公設秘書が窃盗で逮捕された事件での取材がきっかけだったという。

もっともそうした動きに玉木氏が気づいたのは、ごく最近のことだろう。玉木氏は11月1日、X(旧Twitter)に週刊誌を含む一部メディアがアポなしで実家に来て家族に突撃取材をしていることをポストし、取材を控えることを懇願。翌日にも再度、家族への取材をやめてほしいと述べた。

だが“確証”を持つメディアには、何の制止にもならなかった。記事は11日早朝、ネットにアップされ、3時間半後の“謝罪会見”に至っている。

「セミ政党」にならないためには

クライシスマネジメントで最も重要なことは、事実を隠さず反省の意を示すことだ。玉木氏は会見で非を認めたが、自らが代表を辞任することを否定した。11日の両院議員総会でも続投が容認された。国民民主党が「玉木政党」と呼ばれるゆえんだが、一桁の弱小政党ではなくなった今ではそれですむはずがない。

そこで国民民主党は倫理委員会を開き、調査することになった。会見では記事に記載された事実について認めた玉木氏だが、いつから元グラドルと付き合い始めたなどについては、言及していない。

もっとも玉木氏は12日の代表会見で、「(不倫が)明らかになった以上、すべて包み隠さずオープンにする」と言明した。国民民主党は今年3月、セキュリティクリアランス法案に「性的行動についての節度に関する条項」を盛り込むことを提唱。防衛副大臣兼内閣府副大臣を務めた宮澤博行氏に「パパ活問題」が発覚した時、玉木氏はこれを大きくアピールした。

国会議員は公人であり、党の代表の責任は重い。しかも野党であっても政策実現の力を示すとなると、とりわけ身辺には気を付けなければならない。

2020年の結党以来、国民民主党は弱小政党ながら、独自の提案で存在感を示してきた。その姿は「実力のある地下アイドル」とも称されたが、4年の「地下活動」を経てようやく地上に出たと思ったら、わずか2週間で代表のスキャンダルが発覚――。これで終わるなら、単なる「セミ政党」にほかならない。

国民民主党がセミ政党で終わるのか、それともこの躍進を止めないのか――。それはひとえに玉木氏の進退いかんにかかっている。

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