NEC、「Z世代向け」のパソコンで異例の取り組み YouTubeでリアリティーショー化した開発過程を公開
この機能は、実態調査から生まれた。NECの調査では、ノートPCユーザーの88%が「電源につなぎっぱなし」で使用し、バッテリー保護機能の利用は36%にとどまっていた。この課題を解決すべく、ユーザーの意識に依存しない自動制御を実現したのだ。
さらに、ACアダプターも一新。従来比で体積を40%削減し、1時間で75%まで充電できる65W出力を実現。メガネ型からウォールマウント型に変更し、ケーブル管理も容易にした。
新しいパソコンの形を求めて
LAVIE SOLは第13世代インテルCoreプロセッサーを搭載したCore i7とCore i5の2モデルをラインナップ。いずれも16GBメモリを標準搭載し、最新のWi-Fi 7に対応。Windows 11 HomeとOffice Home & Business 2024も搭載する。発売日は11月21日だ。
店頭モデルはCore i7が21万9780円前後、Core i5が19万7780円前後(いずれも税込)。Web直販では17万2000円(税込)からとなる。当初から学生向けを掲げていただけに、上昇傾向にあるノートパソコン市場の中では価格は抑えられている。マイクロソフトが推奨するAI PCではないが、高級感のあるデザインを踏まえれば、決して不当な価格帯とはいえないだろう。
Z世代を意識した機能も充実している。iPhoneとの連携機能を強化し、写真、ファイル、URL、PDFのシームレスな共有を可能にした。また、独自のAIサポートボット「LAVIE AI Plus」を搭載。電話でのサポート依頼を好まない若年層向けに、24時間対応のLINEサポートも用意している。
開発に参加した若者たちは自信満々の様子。「時価総額でナンバーワン、ナンバーツーのMac(アップル)やSurface(マイクロソフト)を超える製品ができた」と、のすけさんは胸を張って話す。
確かに、LAVIE SOLには従来のノートPCにない新しい価値観が詰まっている。エンターテインメント化された開発プロセスから、Z世代の感性を反映したデザインを生み出した。NECの挑戦が市場でどのような評価を受けるのか注目だ。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら