M4 Proチップは、数字の上では、M2世代の最高峰とも言えるM2 Ultra(M2 Maxを2つ連結したチップ)を搭載したMac Studioよりも処理速度が速かった。手元の機材のGeekbench 6でのベンチマークで、M4 Proは22500前後。対してM2 Ultraは21500前後、M3 Maxは20500前後のスコアをマークする。
なお、M4のベンチマークスコアは15000前後だ。ちなみにこの数値はM1 Maxの12000程度、M2 Maxの14000程度といった数値を上回る。そう考えると、簡単な4K動画編集程度の作業であれば、M4チップ搭載の14インチMacBook Proで十分快適に使うことができる。
M4 Proチップですら、多くの人にとっては過剰なパワーかもしれない。
全然バッテリーが減らない
そんな強大な処理性能を備えていながら、相反するように、驚異的なバッテリー持続時間を経験することになった。
この原稿は、北陸新幹線「あさま」の車中で、M4 Pro搭載のMacBook Pro 14インチモデルをバッテリー駆動で使いながら、書いている。東京駅を出て、すでに1時間列車に揺られており、熊谷を過ぎたところで、ようやくバッテリー表示が99%になった。
つまり、このペースでUlyssesというテキストエディタを使って原稿を書き続ける場合、あと99時間は動作させられる可能性がある、ということだ。
M4 Pro、M4 Maxチップを搭載するMacBook Proでは、iPhoneのように、低電力モードを選択することができる。選択するとメニューバーの電池のアイコンが黄色くなる点も、iPhoneと同じ演出だ。
グラフィックス性能をベンチマークしてみると、高出力もしくは自動モードと比べ、低電力モードでは12〜15%程度負荷を抑えていることがわかった。
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