「本を読んでも身に付かない」はどう解消する? 「読書術」7つのポイントを"読書の達人"が伝授

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ーー「本の内容が身に付いた気がしない」と感じてしまうのは、なぜなのでしょうか。

人間の脳の容量、記憶力には限度があるからです。いくら本を頑張って読んだとしても、その内容を徐々に忘れてしまうのは仕方のないことだと思います。

何もしないと、忘れて当たり前

私は仕事柄いろいろな本とふれあう機会が多いのですが、何もしないとだいたい1年後には、ほとんどの内容は覚えていません(笑)。自分の仕事との関連が薄いテーマを扱っている本なら、なおさらです。

この「イマイチ身に付いた気がしない」を防ぐには、読んだ本の振り返りが必須です。読書に限った話ではありませんが、記憶に定着させるためには反復作業が不可欠ですね。

ーーでも、本を読み返す作業って、結構大変じゃないですか……?

そうですね。それに、全ての本を読み返すことも現実的ではありません。

そのため、要点だけを効率的に振り返りできるように、本を読みながらメモを取ることがおすすめです。僕自身、本を読む時には必ず気になった部分を記録し、Notionにメモとしてまとめた上で、定期的に振り返っています。

ーー具体的に、どうやってメモをとればいいのでしょうか?

電子書籍と紙の書籍で異なるので、それぞれ説明します。

まず電子書籍の場合、私はKindleユーザーなので、Kindleの機能にあるハイライトを活用しています。特に重要だと思う箇所、重点的に覚えておきたい箇所をハイライトして、読み終えた後にNotionで管理している個人用のメモに転記する。必要に応じて、「なぜそう思ったのか?」「どういう思いでハイライトしたのか?」「何に使えそうか?」など、その時に思ったことを書き留めていきます。

物理書籍の場合は、本を読み進めながら気になるフレーズがあったら読み上げて、音声入力でiPadに記録。読み終えた後は、Kindleと同じように記録した部分を転記し、Notionにまとめます。

ーー読書メモであれば、本を丸一冊読み返す手間が掛かりませんし、覚えておきたい内容を重点的に振り返れますね。

はい。ただ気を付けて欲しいのが、メモを取ることで満足して、振り返る習慣を忘れてしまうことです。

私はそれを防ぐために、Notionにメモをまとめると同時に、3カ月後や6カ月後にリマインダーが鳴るように設定しています。その通知が鳴ったらメモを見る。必要であれば、またリマインダーを設定する。この流れを習慣化しています。

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