任天堂「音楽サブスク」突然ローンチのサプライズ マニアも納得の楽曲を取り揃えたサービスの狙い

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しかも、Nintendo Switch Onlineは月額200円~300円程度の価格だ。音楽サービスだけを受けるために加入したとしても、非常に安い部類といえる。

楽曲は初代「スーパーマリオブラザーズ」から、最新作スプラトゥーン3までそろっている。曲数は順次、追加予定という。

サントラに約10万円のプレミア価格が付いた「スーパーマリオ ヨッシーアイランド」の楽曲が収録されているほか、同じくサントラが約29万円まで高騰した「スーパードンキーコング2」の曲も追加予定だ。

再生時は楽曲のシチュエーションに合わせたグラフィックが表示されるほか、曲を一定時間まで自動でループさせる「ながさチェンジ」、音楽からゲーム内容がわかってしまうようなタイトルには、ネタバレ防止機能まで用意されている。

ながさチェンジを活用すれば、特定の曲だけ15・30・60分間の再生が可能。ループ前提のゲーム音楽ならではのシステムだ(画像:任天堂)

穏やかな雰囲気、ボス戦、あるいはキャラクターごとなど、ジャンル別再生機能も充実している。ほかのサブスクサービスとは違う体験を楽しめるというわけだ。

アカウントの重要性を上げる独自の一手

Nintendo Musicにより、洗濯など家事の合間、勉強中といった日常生活に、任天堂のゲームの世界が溶け込んでくる(画像:任天堂)

任天堂のゲームは、サントラがそもそも発売されなかったり、出ていてもプレミア価格で手が届かないことがあった。それを不満とする声も上がっていた。

サントラは出したからといって必ずヒットするわけではないし、時代はサブスクである。Nintendo Musicは、ゲームファンの不満を解消しつつ、任天堂が持つ重要な資産をうまく活用したといえる。

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