日経平均株価は「底値サイン」が続出している 今回の下落幅は2006年や2013年に酷似
日本株の乱高下が続いています。8日の日経平均株価も前日比で433円安の1万7427円となり、直近の安値を更新してしまいました。
「5月に売って、どこかへ行け(Sell in May and Go Away)」、そして、「ハロウィンの頃に新たに買え」という投資格言が西洋にはありますが、実はそのふたつの格言の間には「セントレジャーズ・デー(9月の第2土曜日)まで戻ってくるな」という格言もあります。
9月の日経平均は、過去20年で8勝12敗と負け越し
筆者の理解でいくと、相場は下げてもセントレジャーズ・デー前後まで、9月の1番底から少し持ち直し、11月にも弱い場面はあるにせよ、1番底を割り込むような下落には至らない。それを1番底に対して2番底と呼びます。
米国では「ミューチュアルファンドの節税対策や、決算対策の売りが9月~10月に出やすい」というアノマリー(理論では説明できない規則的な現象)があります。このように、年によっては、9月の下落局面は、株の絶好の仕込み場のチャンスとみることもできます。行動ファイナンスでも、こうしたアノマリー効果が投資に有効なものとして扱われていますので、決して無視することはできません。
日経平均株価の直近20年(1995~2014年)における9月の騰落状況は8勝12敗と負け越しです。特に2000年からは5連敗するなど鬼門の月になっています。例年、景気減速懸念や金融不安などを背景に軟調となるケースが多いようです。
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