お誘いの伝え方で損している人がやりがちなこと 相手が返事に困ってしまうようではアウト
新卒の頃、夜遅くに鳴る会社の電話には気をつけろと先輩が教えてくれました。2次会に向かう大先輩が、律儀に電話を取る若手を夜の街へと誘う電話だからです。さすがにそんなことは令和になかなかないと思いますが、どうしても急なお誘いのシチュエーションはあるでしょう。
「今日飲み会あるんだけど、来ない?」と予定と意思をいっぺんに確認したくなるかもしれません。ですが、そもそも急であり、相手に負担のあるお誘いだということは忘れてはいけません。
「ぜひ一度、話してみたいんだけど」「あなたと同じ趣味を持ってる先輩も来るので」と、誘いたい理由をしっかり伝えて、急ではあるものの、ぜひという思いを添えることが肝心です。
例えば、同僚を飲み会に誘う際に、「あなたの意見をぜひ聞きたくて、今日飲みに行きませんか?」と伝えれば、理由だけでなく、大切な存在だというリスペクトも伝えることができます。
カジュアルな集まりは信頼関係を築く良い機会です。一方で、リモートが広まり、気が引けてしまう方も多いはず。「一度リラックスした雰囲気で話がしたいから、飲み会に顔を出してみない?」など、場の意味を感じてもらえるよう伝えましょう。
してほしいことがあるなら、先にこちらから差し出す
してほしいことがあるなら、先にこちらから差し出しましょう。コミュニケーションで忘れてはならない鉄則です。つい「予定を教えて」と求めることから始まってしまいがち。「私はこの日とこの日が空いています」と先に自分の予定を提示するのは、些細な心がけに見えるかもしれませんが、やりとりが圧倒的にスムーズになります。自らの空き時間をゼロから調べ上げるより、提示された候補をチェックする方が楽だからです。
例えば、会食の予定を立てる際に、「私は火曜と木曜が空いています。どちらかご都合いかがでしょうか?」と提案すると相手の手間を省略することができます。先んじて、「少し遅い時間からの開始でもよろしければこの日も」と△な選択肢も添えれば、よりクイックな調整ができるでしょう。
そもそも「いつ空いてる?」という伝え方では、相手の自由な意思を尊重しているように見えて、「どこかは必ず空いてるよね?」と断る選択肢を奪っているようにも見えてしまいます。自分から空いている日を先に提示することで、相手に選ぶ余地が生まれ、ハードルを下げることにもなります。
他にも、お店の候補を添えておいたり、同席予定のメンバーを伝えたり。いずれも相手の中でより具体的に想定することができ、時間調整の助けとなりますよ。
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