お誘いの伝え方で損している人がやりがちなこと 相手が返事に困ってしまうようではアウト

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一度聞いたら忘れられないような魅力的なメッセージは、確かに存在します。相手の感情を動かし、お誘いにつなげるためには、どのような工夫が必要なのでしょうか。コピーも短い文字数の中で、読み手の心に良い引っかかりを作らねばなりません。いくつかポイントをご紹介します。

① 具体的である

言葉を読んだだけで、自分もまるでそこにいるかのように、情景が浮かんでくる。具体的であることは情報を視覚化しやすく、想像によって実感しやすくします。

例えば、「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」(ルミネ/2008年・尾形真理子)というコピーがあります。「試着室」というワードはもちろんですが、「本気の」という形容詞もまた、ただの恋ではない強さがあります。脳内で恋の思い出を振り返るトリガーとして、具体的なワードは機能するのです。

② 発見がある

知らなかったことを知ることができた。その驚きは、とても強いものです。幼い頃に初めて知ったことを何年経っても思い出せる、そんな経験はありませんか。

いちばん最初にやってくる感情は「驚き」

日本では感情のことを大きく「喜怒哀楽」の4つに分類しますが、哲学者のデカルトによれば「驚き・愛・憎しみ・欲望・喜び・悲しみ」という6つの情念があるそうです。そしてその中でも、驚きはいちばん最初にやってくるものと述べられています。そこから、愛や喜びといったものに発展していくのです。

なかなかハードルが高く思えるかもしれませんが、思わずハッとさせられるようなものじゃなくても、「へえ、知らなかった」と感じてもらえればそれは十分驚きです。

話題のスポット、意外なお店、見慣れない食べ物に飲み物。いろんなネタが日々世の中を賑わせています。相手の趣味や好みにも左右されますが、相手の知らないようなことを伝えることができれば、それはとても強力なお誘いになりうるのです。

③ ストーリーが想像できる

こんな経緯があったのか。行くとこんなことが待っているのか。あなたがお誘いする瞬間を今とするなら、その前後を想像できるのが良い提案です。

昔話や故事成語にもストーリーがありますが、実はストーリーがあると情報の理解と記憶が深まると言われています。例えば「最近、日本酒を勉強しているんだけど」と手前の経緯を伝えたり、「結末が予想できなすぎるって話題になってる映画があって」のように、行った後のプラスの未来を伝えたりしてみましょう。

誘われた意図も分からないし、何をしに行くのかも分からない。そんな状態で前のめりになれる人は少ないものです。ぜひ、時間軸を前後に広げてみましょう。

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