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競合ひしめく「XRデバイス」に挑戦するパナの勝算 アップル、Metaが"目指さない"産業特化型で参入

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表示品質も5.2KのBigscreen Beyondに比べると明白な違いがある。

また、業務用途で多くの人が1つのデバイスを使うことも考慮し、視力補正は専用の補正レンズを用いる方法のほか、レンズとディスプレイデバイスの距離を調整することで簡易的な視度補正も用意されている。

片目4K(3552x3840)のマイクロOLEDパネル(写真:筆者撮影)

Shiftallとパナソニックの最初の共同開発製品だった初代Megane Xでは、ややチグハグな面も感じられたが、MeganeX superlight 8Kでは“特定の得意な領域”を絞り込み、商品企画とハードウェア開発においてフォーカスが定まっている印象だ。

XR表示デバイスの普及にはさまざまなハードルがあるが、その中でも“手軽な装着性”と“長時間利用における疲れ軽減”は、最も大きなハードルだ。この点を乗り越えることで、用途の幅は狭くとも選んでもらえる製品を作っている。普及への道のりが険しいからこそ、“何にでも使える”ことを目指し王道を行こうとするAppleやMetaにはできない製品としたのだ。

“目指すのはレッツノートやタフブック”

もちろん、シンプルに装着性や軽量性を目指した製品だけに、あらゆる用途に向いているわけではない。本機を使うためにはSteamVR方式のベースステーションという機材を2台用意し、コントローラーや強力なGPUを搭載するWindows PCも必要だ。

しかし業務用であれば、すでにそれらの機材が導入されている現場もあり、圧倒的な装着感と高い画質でリプレースを狙い、その上で超軽量や装着性の高さを生かした用途提案を行っていく。

コンシューマー向けはShiftallのオペレーションだが、こちらは“VRChatユーザー”専用とも言えるマーケティングを展開する。現状、コンシューマー向けVRアプリケーションでは、VRChatが同時接続数の大多数を占めていると分析している。

小塚氏は「将来的にはより汎用的なプラットフォームが伸びていくだろう。しかし、そうしたジャンルで勝負するつもりはない。例えばパナソニックの製品には、レッツノートやタフブックといったパソコンという成熟ジャンルの中でも、確実に顧客が選んでくれるブランドがある。われわれが目指しているのは、そうした製品だ」と話した。

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