蒲郡のラグーナ、「HIS流改革」のスゴい実績 苦手な冬の客数が1.5倍に!
7月4日からは、冒頭のサウザンド・サニー号を使ったクルーズがスタートした。アニメを忠実に再現した海賊船に乗り、施設周辺の三河湾を周遊する。海風を受けながらの爽快なクルーズは、日本人のみならず、アジア諸国に広がるワンピースファンにも大きな訴求力がある。
こうしたイベントの企画について、近藤副部長は「以前に比べて格段に進めやすくなった」と話す。「合否の判断が迅速に行われるようになり、それに付随する広告宣伝を機動的に実施できるようになった」(同副部長)。
話題性のある企画を立案しても、最終的なゴーサインまでに時間がかかってきたことから、従来は集客に向けたPR活動が後手に回っていた。こうした状況が改善され、スムーズに企画を実行、集客につなげる好循環が生まれている。
明確なテーマの打ち出しが功を奏す
また、企画内容にも以前にはない明確なテーマを設けている。どのイベントや新施設にも、「日本一」「日本最大」といった言葉を必ず掲げるが、これは、HISの澤田会長が頻繁に口にする「ナンバーワン」「オンリーワン」戦略を具現化したものだという。
現在も社員の大半は以前の運営会社「蒲郡海洋開発」のスタッフだが、「たとえば、海岸を使ったビーチパークというアイデアもHISなど外部からの発想。長年運営に携わってきた私たちも、新たな風を前向きな変化ととらえ、士気が向上している」と近藤副部長は話す。2015年度は新卒社員を12人採用するなど、組織内には以前とは違った新しい活気も出てきている。ラグーナの復活に向け、HIS流の改革は着実に実を結び始めている。
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