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「大江戸温泉が高級化」いったい何が変わったのか 西日本を中心に展開する「湯快リゾート」と統合

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  • 森川 天喜 旅行・鉄道作家、ジャーナリスト
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一方で、「湯快の最大の強みは簡素化された効率的なオペレーションだ。満足度を落とさないようにしつつ、湯快のオペレーションのいい部分を大江戸にも採り入れる」(梅村氏)という。

さらに利用者の視点に立って見ても、大江戸の施設をお得に利用できる「いいふろ会員」は、現行の37施設の倍近い66施設を会員価格で利用できるようになるなど、統合のメリットは大きい。

提供サービスは未完成

さて、筆者はこの原稿を書くに当たり、TAOYAと大江戸温泉物語Premium、それぞれに宿泊した。リニューアルされた施設に実際に泊まってみると、とくにハード面は、かつての大江戸とは見違えるように洗練されているのに驚いたが、その一方で課題も見えた。以下、2024年6月にリニューアルオープンした「大江戸温泉物語Premium 伊勢志摩」への宿泊体験を中心に記すことにする。

まず、大浴場やラウンジなどの共用施設について見ていく。大浴場は非常に清潔感があり、リニューアルに当たって「より開放的にした」(現地スタッフ)という露天風呂は、眼前に広がる海の景色を一望できるなど申し分なかった。

広々としたプレミアムラウンジ(筆者撮影)

ラウンジではビールを含むドリンク類や高機能マッサージチェアなどが無料で楽しめるほか、屋外デッキに出ると海に溶け込むような「水盤デッキ」が設置されているなど、高級感を演出するつくりになっている。

ラウンジの外に設けられた「水盤デッキ」(筆者撮影)

一方でリニューアルが、やや中途半端に感じられるのが客室だ。全83室のうち、今回のリニューアルで17室を、これまでの和室タイプからベッドタイプ(高さの低いローベッド)の「和モダンルーム」に改装した。この和モダンルームは、各地で進めているPremiumシリーズへのリニューアルの大きな目玉だという。

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【郷土料理の「てこね寿司」なども】

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