日本発条(ニッパツ)・就活学生に贈るキラリと光るBtoB企業--自動車からHDDまで ばね技術で世界一を生む
配属後の状況をフォローするために、1年目は年3回ほどの集合研修がある。その後のキャリアはそれぞれだが、事務系も技術系も、生産現場を一度は経験することが多い。現場を理解しなければ、仕事の幅を広げることはできないという考えがベースにある。
入社5年までは毎年集合研修を実施しており、ビジネス思考法やコミュニケーションなど、社会人としてベースになるスキルを磨く。各部門ごとにOJTを基本にしながら、必要に応じて外部機関への派遣なども行っている。
ネイティブ講師が駐在して英語レッスン
同社の海外売上比率は約4割に上っており、北米やアジアを中心に拠点も多い。現在は約80人の駐在員が海外で活躍している。一度海外に赴任すると、5年が目安になる。20~30代の社員には、半年から1年間海外を経験するトレーニー制度もある。
社員の英語力アップのため、国内の主要拠点にはネイティブ講師が駐在しており、上司の許可を条件に、業務時間中にレッスンを受けることができる。中国語やタイ語など他の語学については、社外研修の機会がある。
ただ海外赴任にTOEICなどのスコア基準は設けていない。新卒採用時でも「多少気にする程度」だという。酒井部長は「海外駐在には語学力よりも、異文化に対する理解や物おじせずに現地に飛び込むといった、人間性のほうが重要」と指摘する。