今回公表した「舶用エンジンにおける検査不正についての調査報告書(中間報告)」では、「コンプライアンス違反の認識があっても言いだせない組織風土や、カンパニー(事業部)の機能不全、品質よりも納期や利益を優先してしまう意識」など、主に現場に問題があったことが不正の原因と分析している。
前出の社員は「重大事件が起きても問題を表に出さない事業部ごとの風通しの悪さは実際にある」と認める。一方で「現場だけでなく、経営陣や本社部門にどこまで危機意識や説明姿勢があるのかも疑問だ」と指摘する。
実際、個々の不正や不祥事は現場の問題であったにしろ、それが頻発する中で経営としての危機意識は伝わってこない。
経営トップの説明対応が遅すぎる
防衛事業の裏金問題については、7月3日に「第201期 有価証券報告書に記載の税務調査における指摘事項について」と題する紙1枚のプレスリリースを公表したのみで、本文を読まなければその内容はわからない。8月6日に決算会見があったが、山本克也副社長が橋本社長からのメッセージを代読する形で謝罪したのみだ。
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