「BeReal」を利用したマッチングアプリに要注意 4歳以上対象、「出会い系サイト規制法」の抜け道

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

撮ってはいけない時間や場所、たとえば授業中や電車内、バイト中などにも通知がくるが、撮影してしまっている若者は多い。マーケティングアプリケーションの調査(2024年4月)によると、「授業中やアルバイト中に撮影したことがありますか」という質問に対して、49%と約半数のユーザーが「ある」と回答している。慌てて撮ることで他人が写り込んでいたり、自宅の場所等が分かる写真を投稿してしまっているユーザーもいる状態だ。

「4歳以上対象」なら誰でも使える

たとえば「BeMatch.」は、BeRealのユーザー同士が新たな友だちを見つけるための交流アプリとして、BeRealとは別の企業がリリースしたアプリだ。他のBeRealユーザーの写真をスワイプして気に入った相手とマッチングでき、マッチングしたらBeRealのIDをメッセージで交換することで、相手とBeReal上でもつながれる仕組みとなっている。

顔写真を見ていいと思ったらスワイプでLikeを送りマッチングするという、まさにマッチングアプリ「Tinder」とそっくりな仕組みなのだ。Xなどでは「Z世代のマッチングアプリ」などとも言われている状態だ。

2023年12月にリリース以来、スワイプ数は6億回、マッチ数は900万回、メッセージ数は2500万回に上る人気ぶりだ。主に口コミとTikTokからの流入が多く、ユーザー層は10代〜20代前半が多いという。TikTokのBeMatch.アカウントのフォロワーは約4000であり、「いいね」は27.2万に上る。

理由は不明だが、執筆現在アプリストアから消えている。問題なのは、アプリストアにあった時には何と「4+」と4歳以上対象とされていたことだ。

 「BeMatch.」公式インスタグラムにある「アプリのダウンロードはこちらから」をクリックすると表示される画面(編集部撮影)

マッチングアプリは年齢確認が義務づけられており、18歳以上対象とされている。ところがこのアプリであれば、マッチングアプリとほぼ同じ使い方がされているのに、4歳以上なら誰でも使えてしまうというわけだ。

なお、BeRealは「12+」と12歳以上対象となっている。

次ページSNS的に使えて、出会えるなら年齢を制限すべき
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事