この宣言には、投資家やメディアだけでなく、社員でさえも動揺したようだ。「当時の第一三共はがんの薬なんて一つも扱っていない。会社の方針には、社員ですら半信半疑だった」。当時第一三共でMR(医薬情報担当者)を務めていた社員は、そう振り返る。
だがその頃、社外や営業現場からは見えない水面下──研究開発の現場では、抗がん薬の種が芽吹こうとしていた。

乳がんなどの治療薬として高い評価を得ている「エンハーツ」(写真:第一三共)
30代の研究者が提案
この記事は有料会員限定です。
(残り 1888文字 です)
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
【4/30(水)まで】 年額プラン2,000円OFFクーポン 配布中!
詳細はこちらから
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら