ほぼ「五公五民」の国民負担率は本当に高いのか OECD加盟国には「負担率86.8%」という国もある

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人の名前を覚えるときも、好きなプロスポーツのチームがあれば、所属チームや背番号はもちろん、きっと応援しているチームではないチームの選手の名前さえも覚えることでしょう。それは興味があるからです。

学校で習うことも含めて「学ぶこと」の対象も、じつは興味をもてば、全然違った意識が芽生えます。とはいえ、そこまで強い興味をもてない。でも学ばなければならない。そういうことが多いかもしれませんし、現実にはそういうことが多いでしょう。

こういうときこそ、「似ているけれど違うもの」に意識を向けて、それぞれの違いを明確にしていくことが重要です。

税金と「似ているけれど違うもの」とは?

ということで、税金の話に入りましょう。では、税金と「似ているけれど違うもの」には、どのようなものがあるでしょうか?

税金と似たものには、社会保険料があります。会社で働くようになると、毎月もらう給料の中から会社から先に天引きされており、実際には稼いだはずなのに、もらうことができない負担(控除)がさまざまあります。

逆にいえば、会社が従業員に代わって、従業員が負担すべきものを支払っていることになります。その典型例が「税金」です。

そうすると、同じように会社員の例で考えると、会社に天引きされてしまっている負担はなにかという発想で考えてみると、社会保険料があるわけです。これは働いている人には、次の具体例を挙げると、「ああ、あれか」とわかるでしょう。

①厚生年金保険料

②雇用保険料

③健康保険料

これらは給与明細書をよくみると、給料から差し引かれたものとして目にすることができるものです。

もちろん、まずは所得税、住民税という「税金」があります。それ以外にも、先ほどの①厚生年金保険料、②雇用保険料、③健康保険料などの「社会保険料」が、そこには記載されています。40歳になると、④介護保険料も払います。

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