女優「奈緒」が語る、婚活アプリのリアルな一面 辻村深月のベストセラー「傲慢と善良」が映画化

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奈緒さん
(撮影:黒木早紀子)

「そうですね、知らない人と話すことがとても大事だと思っています。台本に描かれた誰かを、その瞬間だけ生きるのが私たちの仕事なので、いろんな人と積極的に話すように心がけています。ジャンルの違う方や、異なる国や価値観を持つ方との交流も、大切にしていますね」

その言葉を裏付けるかのように、取材の合間にも奈緒は、初対面のカメラマンと会話を交わし、今年新たに手に入れたライカのカメラの話題で盛り上がっていた。その飾らない笑顔は、周囲のスタッフの心を自然とほぐし、彼女の温かな人柄が場を包み込んでいく。

外の世界に踏み出す勇気

奈緒は、自分のコミュニティーを深く理解しているからこそ、新たな価値観を得るためには、その枠を超えて外の世界に踏み出す必要があると感じている。

「新しい視点が欲しいときは、今の環境を意識的に離れて、まるで旅に出るように、さまざまな人との対話を大切にしています。新たな発見は、いつも自分の慣れた場所から一歩踏み出した先にあるような気がしていて」

奈緒さん
(撮影:長田慶)

また、そういった新しい出会いの中で、どのように自分を守っているのかも気になるところだ。

「私はまず警戒心を一度取り払ってから臨むことが多い。もちろん、自分を守ることは大切です。たとえば、どこかに行くときには信頼できる人に一緒に来てもらうこともあります。ただ、会話をする際には最初から鎧を着けないほうが、より深い対話ができると思っているので、できるだけ警戒心を外して、本音で話すようにしています」

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